梅雨の生き物
梅雨ですね。
MARUはこの時期になると、とある生き物を思い出します。
毎年出てくるんですが、特にあの期間には近く触れ合っていた。
それは、ウチの犬がまだ生きていた頃。
去年老衰で天寿を全うしたウチの犬は、最後にはボケと老いで大変手間の
かかる介護が必要でした。
しかし屋外が好きなもんで、良く外に寝せてました。
ご飯も外で食べさせたりしていた。
食べ残したら、外に容器ごと置いていた。
梅雨の時期はさすがに、犬は玄関に入れて容器は玄関先に置いたりして
いました。
との生き物は、そういう時にジワリと忍び寄ってきていたのです。
ご飯の容器に。
余っているご飯を捨てたり、新しくご飯をやるときなんかにその容器を持ち上げる
のですが、その時に容器に変な感触がすることがある。
ブニョッ!!!
…ヒイ!と思ったときにはもう遅い、だって触っちゃてるんだもん。
しかし一瞬、何のことだか分からずにその感触の元を目で確かめる、なんてことを
最初の頃はよくやってた。
ブニョッとしたその感触、その形。
梅雨という季節。
あまりにも湿ったさわり心地。
…そう、それは容器のふちにしがみついたナメクジだったのでした…
ウオウ!
素手で触っちゃったよナメクジうをおおおおーーーーー!!!!!!
MARUは一瞬パニックを起こした。
しかし、いくらナメクジと急接近したからといって、そこで容器を落とせば犬が
食べ残したご飯が容器ごと地面に落ちて散らばってしまう。
それを片付ける手間がメンドクサイし、ほうきを取りに行ったりはわいてる間に
しっとり濡れてしまうのも勘弁して欲しい。
なのでパニックを起こしたアタマを強制的に、無の状態に持っていく。
そう、僧侶のように無我の境地とまでは行かないけれど、怖いとか気持ち悪い
とかいう感情を一時止めてしまう、ような気になってみる。
そうしてナメクジのいない部分の容器へ持ち替えて、ナメクジを「フーッ!」と
吹いてみる。
…湿度と粘着力が抜群なナメクジに、このフーが通用する訳が無い。
仕方ないので、そこらへんに落ちてる枝で弾き飛ばすか、コンクリとかの段差で
スライドさせてそこに移動して戴くわけだ。
そして上手くナメクジを移動させて家に入り、母上や姉に
「ナメクジ触っちゃった、触っちゃったよギャー!!!」
とか申告するわけです。
さすがに気持ち悪いという顔をされたな…いや参った。
梅雨の時期のセンチメンタルかつアンニュイな思い出です。
MARUにはホントにろくな思い出が無いようです。
…たまにはロマンチックな思い出とか、作る機会がなかったんでしょうか…。
梅雨でロマンチックといわれても困るけど。
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