2008年1月17日アーカイブ

昨日近所のスーパーに行ったら、鉢植えのチューリップが立派に咲いていた。
売り物なんですが、一月からチューリップとは…少し季節感がズレてますよね。
チューリップの球根と言うのは、冬の間しっかりと寒に当てないとちゃんと
咲かないものなのです。
MARUはチューリップが好きなのです。
なぜかといえば、昔チューリップの世話をしたことがあるから。
それはそう…昨日の話題にも出てきましたが「失業」。
一度失業したらさっさと次の仕事を決めるつもりで就職活動をするのに
一向に決まらず、半年近いプーの期間が出来てしまうというフトコロ的に
すごいヤバ目な日々を過ごしていた頃。
ある時、通販でチューリップの球根を売っていたのを見たのです。
50個のチューリップの球根。
50種類のチューリップの球根。
つまり、50種類を一個ずつ詰め合わせた球根セットを売っていたのですよ。
MARUは元々、色彩学というものが大好きで、いろんな色が並んでいる写真
などをみると簡単に心を奪われます。
それがチューリップで色んな形があって、珍しい色もあったもんだからどーんと
飛びついたのですよエヘ。
今思うと軽すぎる動機だけどもな…。
ここで一つ断っておきますが、球根を購入したのは秋くらい。
まだ仕事をしていた時期で、仕事をやめるとか具体的な話が進んでなかった
時だったと思います。
ただの好奇心で買ったのだ。
それが、その後仕事を辞め、無職期間中の心の慰めになろうとは…ホロリ。


寒くなる前に球根を植えないといけません。
プランターを4,5個使って全て植えた。
あまり密度が高くならないように2列に、ずらしながら植えた。
そして球根は冬を耐えた。
MARUは仕事を辞めた。
一日の仕事はチューリップの世話と言う、新しくもいろんな意味で落ち着かない
生活が始まった。
春が近づいてきて暖かくなってきた頃、球根たちはようやく始動する。
プランターには一面土しか見えなかったのが、ちょこんと芽が出始めた。
か、カワイイ…!
このちっこい芽達が、日に日に少しずつ大きくなっていくんですよ。
ここらへんで、園芸って結構楽しいもんだと目覚めました。
MARUは年を取って隠居した場合、ガーデニングを大いに満喫したいという
遠い目標になった。
年取った話はいい、とにかくチューリップ達は逞しく成長していく。
そして春。
可愛い芽だったチューリップも、ずどーんと逞しすぎるくらい茎と葉が伸びきっていた。
つぼみも出来はじめた、後は咲くだけだ!!!
待つ。
次の日も待つ。
更に次の日も待つ。
…何故咲かないのだ…?
とにかく、どれでもいいんだけど最初の一個が咲きゃしない。
待てどもつぼみのまま頑固に固まっている。
どういうことだ。
まさかつぼみのまま枯れてしまうとか、そういうオチじゃないだろうな…。
毎日毎日、一日何度も確認に行ってたんですが、なかなか咲かず。
…つまりMARUもえんえんとチューリップに引っ付いていたんですよ。
その合間にハローワークに行ったり求人雑誌を買いに行ったり。
基本、朝方寝て昼に起きると言う、堕落際まりない生活はしてましたけども。
失業中じゃないとそういう生活できないからな、当然だろう!(バカな)。
あまりの咲かなさに業を煮やし、知らずに物凄いオーラを発しながら
チューリップ達を眺めていたのかもしれません。
その怨念に近い視線に恐怖を感じたのか。
チューリップがついに咲く日が来たわけですよ!!
ある朝、庭にでたら最初の一個がスパーン!と咲いていた。
昨日まではまったくのつぼみだったのに、夜の間にキレイに開くものなんだな。
かなり感動して嬉しかったのを覚えています。
それからは次々に咲き出した。
一日に3つくらい咲いた日もあった。
咲いていたのが枯れたら他のが咲く、見たいな感じで飽きなかった。
チューリップも50種類もあると、一斉に咲くという訳にもいかなかったようです。


しかし…咲いたら咲いたでまた大変だった。
スタンダードな形のチューリップはいいのです。
問題は、八重咲きとかフリフリした花びらのついた、見た目にゴージャスチックな
チューリップだ。
ヤツらは茎に比べ、頭というか花の部分が重い。
細い茎では、花を支えきらないらしいんだどうも!
なので、咲いたはいいが茎がくにゃりと…
「重すぎて支えきれません」
とばかりに曲がって、花が地面間際まで降下するんだよ!!
なんっ…なんっ…何だとう!!??
お前ら、自分で支えきれるからそんなにド派手な形に咲いてるんじゃないのかよ!?
咲くだけ咲いてぱったり倒れるとは、どんだけ根性入ってないんだ!!
支えきれんのなら、地味な形に咲いてろーーーーーーー!!!!!!
とすごく思った。
しかし、品種改良の結果かもしれないし、チューリップの望んでいなかった
結果なのかもしれないし。
とにかく咲いてしまったものはどうしようもない。
「お願い、起こして…」
とでも言わんばかりの倒れ方もなんとなく哀れだ。
仕方ないので、台所から何本か割り箸を失敬してきて、それを茎にくくりつけて
まっすぐ立つようにしてやった。
なんとか花が上を向いた。
「ありがとう…」
という漫画っぽい展開の花の囁きなんかはちいとも聞こえてこなかったけど、
これで花を綺麗に見ることが出来るようになった、それはそれでよかった。
そして次々に咲いたチューリップ達は、最後に咲いて枯れて、終わったのでした。
結構植物の世話も楽しいものでしたよ。


しかし、実は一割の球根は咲かなかったのです。
50個中5個が、芽さえも出ない不発弾。
一個100円の計算だったのですが、500円がムダだったみたいで…
もったいないが、球根もデリケートらしいからなあ。
そやつらも見てみたかったが。
チューリップが咲き終わり、4月が終わった。
相変わらずMARUの職は決まらなかった。
5月が終わった。
決まらなかった。
6月が終わった。
やはり決まらなかった。
本気でヤバイと思っていた7月、とうとう決まった。
チューリップの世話が終わってから更に3ヶ月も無職だったことになる。
本気でヤバさを感じてたな…。
いわゆる家に居て収入も無い、今で言うニート状態でした。
しかしその時期、家族に何か言われた事はなかったな。
一応就職活動はちゃんとしてたので、そんなに心配されて無かったみたいです。
それよりも、しつこくチューリップの報告をするもんだから、そっちの方がウザがられていた
状態でした。
だって50種類もあって、毎日咲くものの色や形が違うんだもんよ。
無理やりにでも聞いて欲しかったので…。
その他の話題と言ったら
「こないだ面接受けたとこまたダメだった」
とかいう話とかになるじゃない、そんなのヤじゃない?(泣)。

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