金木犀の季節
涼しくて快適な季節になりましたね〜。
そして昨日辺りから、ほのかに金木犀の香りが漂ってきてます。
金木犀の香りがすると幸せな気分になるなあ。
天然の匂いって、香水みたいにドぎつくなくていいですよね。
たまに、離れてても追跡できそうな強烈な量の香水をつけた人がいますよね。
あれは何をしたいんだろう…。
昔、おそらく小学生の時だったと思いますが、金木犀の香水を作ろうと
目論んだことがあります。
あんなにいい香りがするんだから、きっと自分で香水が作れるんじゃないかと。
なので、金木犀の花を一生懸命集めた。
小学生の考える事です。
本格的な香水の製作過程なぞ知ってるはずも無い。
どのようにして作ったかと言えば、圧搾。
圧搾と言っても、ただ単にすってみたりもんでみたり、花を押しつぶして、
そこから出た汁を集めただけ。
コレが小学生の柔い頭で考えつく、香水製作過程の全てでした。
さて、意気揚々と出来た!…と思ったかと言えば、やっぱりそうではありません。
まず、色が妙に濁っている。
当たり前ですが、粗越ししただけなので液体の中に細かいものが色々と浮いている。
要するに見た目がよろしくない。
うん…まあ、匂いが重要なのであって、見た目はそう大したことじゃないし…と、
次の段階に進んだ。
そう、大事なのは、香りなのだ!!!
なんだか禍々しいその液体の匂いを、おそるおそる嗅いでみた。
…そうだった…これは、小学生と言えども、予測できたはずだった…
この匂いを一言で表せる言葉がある。
つまり。
青臭い。
うお!
まさに、植物のみずみずしいあの匂いがした!
そうか、そうだよな、植物って摘んだりすると、そうですいかにもワタシは植物です
っていう匂いがするもんな!
あの匂いが凝縮されとるよ!!!
ちなみに、金木犀の華やかな香りはというと…その液体からは少し、ほんの
すこーしだけした。
しかし、たくましい生命力あふれる青臭さでほとんどわかんないよ!!
くう…明らかに失敗だ!
なのに、諦めの悪いMARUは、ここに来てもまだスッパリ諦め切れなかった。
何とかいい香りの液体にしたかった。
そういうことをして、きっと親や姉に自慢したかったんだと思う。
液体もさることながら、その当時のMARUもそうとう青臭い子供だな…。
つまり、その液体にいい香りを付けたかったので、何も加工を加えてない
金木犀の花をそのまま液体に放り込んだ。
アホめ…。
いい香りは確かにする、しかしそれは花びら自身の残り香であって、液体に
漬かったとたんに香りはしなくなってくるに決まっている。
しかしまだ諦めが悪い。
漬け込めば、花から液体に香りが染み出していくのではないかと…。
そうして淡い期待をこめて保管していた花びら入りの液体は。
常温で保管していたため、数日後には腐る事になる…
理科の実験とでも言えそうな香りの抽出工程の果ては、カビの観察記録が
出来そうなくらい不気味なものに変貌していった。
…秋の、この季節の、淡い思い出です…
…昔からアホだったんだな、MARUって…。
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