冬物衣料攻防戦
ここ数日でめっきり寒くなった気がします。
涼しいを通り越して寒い。
部屋の中でガタガタ震えているのにも限度がある、そもそも家の中にはまだ一切の
暖房器具が用意されてないし、この時期からそういうのを使うのも電気代がもったい
ないというかエコロジカル的にもどうかというか。
なので、ここは一つウォームビズを実践してみようじゃないかと。
早い話があったい服を探しに行ったわけです。
行き先はユニクロ、ここのフリースとか買えば大分暖がとれるし。
中がボアのフリースとか、丈が長めのインナーとか買いました。
色々と6点で6千円台とは、やっぱり庶民には有難いよなあ。
静かな戦いは、その6点中のルームウェア上下セットを買うちょっと前に勃発した。
薄めのフリースのパジャマみたいなのを買ったのですよ、柄はいまいちアレだが、
見た目より実用性を重視。
しかもワゴンに乗ってるってことは安くなってるって事なので、今買わねばもう買えん
だろ。
かなり買うか買わんか悩んだので、そのワゴンの前は3回ほど行ったり来たりした。
他のも見ていたら、その他の商品がある場所のワゴンにも、さっきのフリース上下セット
が置いてあるようなので見た…が、さっきのとはちと違うものだった。
さっきの場所にも確かコレあったぞ、ここにもあったのか。
MARUが欲しいのはハイネックのやつなんですが、ここにあるのはパーカータイプの
雪の結晶のような紋様の付いたもの。
さっきのとこにはピンクが置いてあったけど、ここにはただ一つ残っていると思われる、
爽やかなブルーのものがぽつんとあった。
ブルーの色のは、きれいな色だったんです。
ああ、だから先に売れちゃってあと1セットになったんだな、だから向こうにピンクばっかり
残ってたのか。
なのでブルーのを手に取って見てみました。
その時に、すんごい視線を感じた。
MARUのすぐ横にいたオバチャンが、MARUが手に取ったそのブルーの
フリースセットをジロッ!!と見たのです。
それはまあいい、色合いがキレイなんで目に留まったのかなというくらいだったん
ですが、そのままじっ…と見つめてくる。
どうやら、それが気に入ったらしい…。
でも、取り合えず先にMARUが手にとって見てる訳で、商品をじっくり検討する
権利はMARUにあるわけだ!
と思いながらフリースを見ようとしたんですが…
オバチャンは、一瞬ワゴンに目線を落とし、ガサッ、ガサッ…とワゴンの中を軽く
確かめ、そしてまたじっ…とMARUの持ったフリースに視線を釘付けにして
動かなくなった。
…き、気まずい…
いや、でも先にMARUが手に取った訳だし…とは思ってみても、もうフリースに意識を
集中する事が出来ん。
一応持ってる立場上、ウエストは…とか首元は…などと、検分している風を装ってたん
ですが、オバチャンの視線が気になって、要するに見てる振りして見られない。
オバチャンが諦めて立ち去ってくれるのを期待しても、オバチャンは動かず。
う…妙なプレッシャーを感じてきた…
どうしたもんかと、フリースの袋をひっくり返してまた見るフリして、考えてたんですが、
そもそもMARUはこのフリースセットが欲しくて見てる訳では無い。
ハイネックので悩んでたんであって、パーカータイプのは買う予定では無かった。
でも色がキレイだし、パーカーのもあってもいいかなあ…くらいの気分で手に取った
だけだった。
そしてこういう状態に陥ったと。
こういうプレッシャーって、一種精神力の戦いに似てるような気がします。
勝つか負けるか。
それが欲しいものだった場合、MARUも勝つ自信は多分にあります。
しかし、買うかどうしようか迷ってるもの。
そしてオバチャンは、物凄く欲しそうな強烈な視線を放ってくる。
ただでさえ年長者には敬意を表すべきだろうし、買う動機が不十分なMARUがこの
フリースをいつまでも持ってるのは…申し訳ないのかも知れん。
それになんか、そこまで欲しそうなのに目の前で最後の一点を持ち去ってしまうという
のも可哀想な気がしてきた…。
短時間で思いを様々に巡らせたMARUは、ついにそっとフリースをワゴンに戻しました。
…精神的な戦いに、オバチャンとの戦いに負けた…。
そしてオバチャンがどう出るか見てようと思って、他のも見る振りしてそこからは動かな
かったんですが、そしたらオバチャンはぺこりと軽く頭を下げた。
そしてサッ!!!!!とすばやい動作でフリースセットを掴んだ!!
おおー!!正直なオバチャンだな!!
ちょっと目の前の商品を取らせてくださいね〜的な挨拶だったようだ、あのペコリは。
意外と礼儀正しいんだな、と思った瞬間に袋を掴んだよ。
そしてチラッ、チラッと軽く商品を見た、そして。
お買い物カゴへIN!!
!!は、早いなオバチャン!!
ちゃんとサイズとか形とか確かめなくてい…いいのか…?
どうやら、どーしてもその最後のブルーのフリースセットが欲しかったらしい。
ほとんど躊躇せず買い物カゴへ入れ、他のは見ずにその場を立ち去って行った…。
そしてその場には、あっけに取られた…いや、戦いに負けたMARUがポツンと…。
ここで何をやっとるんだろ、MARU…。
なんかちょっとココロに寒いものが吹いていた。
他人を押しのけてまで大して欲しくないものをこれ見よがしに持ち去るのがいいとか、
勝ったことになる、とか言いたいんじゃなくて…つまりアレです。
なんかプレッシャーに負け、成果も得られず、オバチャンを見送る事になったMARUが
なんつーか情けないT_T。
でも、でもやっぱり感じません!?
あんな至近距離で物欲しそうに強烈な視線を浴びると、プレッシャーをよ!!
そんなことで勝ったの負けたの感じるMARUもそもそもヘンなんだろうが。
冬物衣料攻防戦・秋の陣は、MARUの完敗に終わりました…。
次こそは勝ちたい(←何にだ)。
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